人間の糖質制限とうのは昨今話題になっているかと思いますが、猫にとっても糖質制限というのはあります。療法食として糖質制限のされたフードもあるくらいです。
人間とは違い、もともと猫は糖質=炭水化物を自然界ではとることのないので、そのあたりの解説から、モグニャンが果たして猫の食事として適切なのかを、炭水化物の視点から考えたいと思います。
モグニャンを購入しようか迷っている方の参考になればと思います。
こんにちは! 本記事の執筆者「ペットフード編集部 ナカジ」といいます。 我が家の猫は、もう何代目か。今回は、三毛の野良ちゃん。ちょうど親父がなくなったときに、実家の前で見つけた子。しっかりと健康に長生きしてもらいたいとねがいつつ。 当サイトではアフィリエイト広告を利用しておりますが、ごゆっくりとご覧ください。 |
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猫にとっての炭水化物(糖質)とは?
猫にとって炭水化物(糖質)とは必要ないもの
自然界での猫の食事を考えると、基本的に炭水化物はありません。動物性のタンパク質と、脂質がメインになります。
それに比べ、通常のキャットフードは40%前後は炭水化物=糖質が入っています。そういったフードを食べ続けるとどうなるのか。
「三鷹獣医科グループのHPにあります -猫の最適な食餌についてー」に詳しく記載ありますので、そちらを見ながら行きましょう!
この炭水化物量の多さが最近になって健康上の問題として提起されています。40%以上の炭水化物は、消化機能の低下(下痢、嘔吐、鼓腸等)や高血糖を引き起こすことがあると報告(Meyer&Kienzle1991)されています。
※引用元:三鷹獣医科グループのHP-猫の最適な食餌についてーより
人間に買われるまで炭水化物をとってこなかった猫にとって、炭水化物を摂りすぎるとどうなるか、というのが書いてあります。
グレインフリーが良い、とされるのは、こういったことからあるのだと思います。また炭水化物=糖質となりますので、高血糖が引き起こされます。これは人間と同じですね。
猫にとって多量の炭水化物(糖質)は体調悪化の元
では、そんな炭水化物(糖質)を本来必要としない猫ちゃんが炭水化物をたくさん撮るとどうなるのか、という問題があります。
また過去の獣医学の文献でも、猫は多量の炭水化物を効率的に利用する能力には限界があると報告されています。例えば、猫の小腸ではスクラーゼ、ラクターゼなどの二糖類の分解酵素の活性が低い(Kienzle1993)、猫の唾液中にはアミラーゼがありません、また膵臓のアミラーゼも、猫の場合は、犬のわずか5%しか産生しません(Kienzle1987,1993)。そのため食餌中の炭水化物の著しい変化には対応ができません。
※引用元:三鷹獣医科グループのHP-猫の最適な食餌についてーより
要するに、炭水化物を処理する能力が、そもそも猫には備わっていない、ということになります。一方、犬にはアミラーゼという人間の唾液にもある酵素があるようですが、人間と犬との歴史は猫よりはるかに長いです。
人間の食事に近いところにいた犬は、徐々に徐々に人間の食べ物に対応するように進化した、とも取れないでしょうか。そもそも人間自体が大昔は狩猟=肉の生活だったのですから。
猫の肥満や糖尿病を治すには低炭水化物、低糖質!
人間によく聞く肥満や糖尿病という病気ですが、猫にもあります。また、その原因もいろいろありますが、人間と同様、糖質(炭水化物)のとりすぎが原因の一つとしてあります。
そして、肥満や糖尿病の治療方法として食事も大きく影響しますし、最近では低炭水化物、高蛋白質が有効であると学会も認め始めています。
最近、欧米では、特に肥満猫にはキャトキンス・ダイエット(これは造語で人間のダイエットの世界では、15年程前に、この低炭水化物食を提唱して、有名となったDr.アトキンスのダイエットをもじって、猫の場合はCatkins’diet(と呼んで話題作りをしているようです)を与えるように勧める欧米の獣医学の栄養学の専門医の意見が多くなりつつあります。
ヨーロッパでは、特に糖尿病の猫にLCHP Diet (低炭水化物・高蛋白)食をと言われ始めていて、論文も出ています。(Br J Nutr. 2012 May;107(9):1402)
※引用元:三鷹獣医科グループのHP-猫の最適な食餌についてーより
実は人間の世界でもこの抵炭水化物(ロカボ)が非常に話題となっているとおもいます。炭水化物(糖質)を摂らないとどうなるか。
それは、脂質からケトン体を作り出し、それを糖質の代わりにエネルギーにする、という機能がそなわっています。サッカー日本代表の長友さんがこのケトン体をエネルギーにして、無尽蔵の体力を、というの言っていますね。
猫がケトン体の体になれば、特に肥満、糖尿病、癌、痴呆、癲癇、アトピーに強い体質の猫になると言えます。ヒトの医学では、スウェーデンがこれまでの低脂肪を改めて、2016年10月に’LCHF’ diet(低炭水化物・高脂肪)食を西側諸国では初めて国として推奨しました。
→猫にはLCHP Diet (低炭水化物・高蛋白)食を勧める。
→人間にもLCHP Diet (低炭水化物・高脂肪・高蛋白)食を勧める?※引用元:三鷹獣医科グループのHP-猫の最適な食餌についてーより
人間よりも猫は動物性の食事しかとってきていない歴史が近いです。まだ体が炭水化物に慣れていない、と思ってもなんら不思議ではありません。
人間については、このケトン体を出すための食事は「ケトン食」といいまして、てんかんの治療法補として確立されています。
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肥満や糖尿病に適したキャットフードは?
ということで、炭水化物(糖質)が猫ちゃんにとって不要な栄養素だというのはなんとなくわかったのではないでしょうか。全くなくてもかまいません。
代わりに肉、魚の動物性のタンパク質と、脂質があれば十分です。猫ちゃんの健康に良いフードの条件として、炭水化物(糖質)の視点からすると以下のようになると思います。
- 生や加工の少ない良い原材料からの高蛋白質
- 低炭水化物、できればグレインフリー
- オメガ脂肪酸や乳酸菌などの栄養素
- バランスの良いビタミン、ミネラル
が重要となってきます。
ただ、すべてを網羅する、というのは難しいようにも思いますが、糖質制限フードも踏まえて、見ていきましょう。
モグニャンの炭水化物(糖質)は猫の食事として適している?
モグニャンの基本情報
まずは、モグニャンの一般的な情報から記載していきます。こちらではお値段やどういったフードなのかをわかりやすくまとめてみました。
項目 | 内容 |
内容量 | 1.5kg |
価格 | 通常購入:5,038円(1袋) 定期購入:4,5347円(1袋)/4,282円(2袋以上)/4,030円(5袋以上) |
1kg当たりの単価 | 2,686~3,358円 |
5kgの成猫の1日の餌代 | 給与量65g 1日あたり 175~218円 |
対応年齢 | 全年齢 |
カテゴリ | 主食 |
原産国 | イギリス |
タイプ | ドライフード |
粒の大きさ | 約8mm 俵型 |
主原料 | 白身魚 |
カロリー | 379kcal / 100g |
特徴 | ・ヒューマングレード ・グレインフリー ・着色料、香料不使用 ・欧州ペットフード工業会連合(FEDIAF)基準 ・白身魚65%配合 |
賞味期限 | 未開封:製造日より18か月 パッケージに記載 開封後:できるだけ早めに |
販売会社 | 株式会社レティシアン |
住所 | 東京都中央区京橋2-2-1 京橋エドグラン20F |
電話番号 | 0570-200-012 |
公式サイト | https://www.canagancatfood.co.jp/cart |
販売会社ホームページ | https://laetitien.co.jp/ |
以上がモグニャンの基本情報になります。
もうちょっと各項目で関係しそうなところ詳しくを見ていきましょう。
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モグニャンの原材料
肥満や糖尿病に関して、いい材料、悪い材料、といっても材料からはすぐにわかりませんが、まずはこんな材料を使っている、ということになります。
非常に鮮度やバランスのよい素材を使っていることがわかります。特に、たんぱく質成分の原材料である白身は生で65%と非常に多い分量になっていますね。あとは、実際の成分表でどこまでタンパク質が残っているかですね。
そしてなんといってもグレインフリー。炭水化物、という意味ではジャガイモやサツマイモなどもありますので、どうしても存在します。
いろいろな新鮮食材を使っているので、いろいろな成分があるのは間違いないです。特に必要なオメガ脂肪酸については、たんぱく質原材料が白身魚であるのと、サーモンオイルを加えているので期待できます。
ミネラル類も調整として入っていますが、マグネシウムやナトリウムが下部尿路疾患には関係してきますので、その際にまた見てみましょう。
乳酸菌やオリゴ糖も配合されていますので、お腹の調子を整えるうえでも有利にはたらくでそしょう。
モグニャンの成分表
次に、モグニャンの栄養成分についてみてみましょう。原材料の成分通り、かなりたんぱく質が豊富なフードになっています。
成分 | 量 |
タンパク質 | 27%以上 |
脂質 | 11%以上 |
粗繊維 | 5.25%以下 |
灰分 | 9.5%以下 |
水分 | 5%以下 |
炭水化物 | 41.00% |
オメガ3脂肪酸 | 2.50% |
オメガ6脂肪酸 | 1.30% |
マグネシウム | 0.09% |
ナトリウム | 0.3% |
リン | 1.10% |
カルシウム | 1.30% |
エネルギー(100gあたり) | 379kcal |
タンパク質の27%はキャットフードの中でも比較的高いほうだと思います。ただ、同じように炭水化物も41%と高い数値があります。こちらは一般的なフードの炭水化物量に思います。
やはり原材料から推測される通り、オメガ脂肪酸は非常に高いと思います。毛並みやお肌の表面などに必須の栄養素ですね。
カロリーについては、高めの設定だと思いますが、とびぬけて高いわけではありません。
それでは、糖質制限食がどういった数値になっているか比較してみましょう!
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モグニャンと肥満対策、糖尿病治療の糖質制限食との比較
それでは、モグニャンを肥満対策や糖尿病治療に使われる、糖質制限キャットフードと比較していきますね。
「モグニャン」と「ロイヤルカナン 糖コントロール」「VetSolution 糖尿病サポート」の肥満、もしくは糖尿病対策のフードの数値と比較していきましょう。
全部の原料や成分というわけでなく、上記で挙げた4つの要素に関係する数値を見ていきましょう。また、同じカロリーを摂る必要がありますので、比較するのにカロリーも掲載しています。
モグニャン | ロイヤルカナン | VetSolusion | |
タンパク質 | 27%以上 | 44.0 %以上 | 34%以上 |
脂質 | 11%以上 | 10.0 %以上 | 9%以上 |
炭水化物 | 41.00% | (27%以下) | (27%以下) |
食物繊維 | 5.25%以下 | 5.6 %以下 | 10%以下 |
オメガ脂肪酸 | 3.8% | 測定値なし | 測定値なし |
原料の特徴 主原料 |
グレインフリー 白身魚(65%) |
肉類、超高消化性小麦タンパク、タピオカ、超高消化性大豆タンパク | グレインフリー 乾燥鶏肉、タピオカ(20%)、加水分解サーモンタンパク、乾燥豆 |
5kg猫の給仕量 | 65g | 64g | 80g |
カロリー | 379kcal | 381kcal | 335kcal |
ロイヤルカナンとVetSolusionには炭水化物の表記はありませんでした。なので、他の栄養素と水分を100gから引いた残りとしています。
- タンパク質量はロイヤルカナンがダントツの44%!モグニャンが最低の27%ですが、通常のフードと比較すると高いです。
- 療法食の炭水化物は27%以下と非常に少ないです。
- マグネシウム、ナトリウムについてはあまり重要視してないのかもしれません。
- 原材料を見ると、モグニャンの材料の良さは一目瞭然ですが、VetSolusionもグレインフリーはキープしています。
- オメガ脂肪酸は計算がされてないだけで、ある程度の成分量はあると考えます。モグニャンは非常に高いことがわかります。
以上が、3つの商品を比べた、炭水化物、糖尿病に、肥満に関係する特徴となります。
とにかく、糖尿病や糖制限のケア用フードはタンパク質量が多い! モグニャンは正常な成猫に対しては非常に栄養価も豊富で、非常に良いフードですが去勢、避妊後の状況を見ると、なかなか難しいものがありますね。
モグニャンの低炭水化物(低糖質)フードとしてのまとめ
以上が、モグニャンが肥満や糖尿病ケアに関して適切であるかどうか、となります。結論からしたら、糖質制限フードと比較すると、たんぱく質については、満足いくものではありません。
モグニャンは非常にバランスの良い食事だと思いますが、反面、こうして何かに特化したフードと比較すると、一部差が出てくるといってもいいでしょう。
今回の比較では、タンパク質量は差が出てきますが、通常のフードとしたら非常に良い値だと思います。
今現在糖尿病や肥満になっていない猫ちゃんからしたら、どちらが良いでしょうか。バランスの良いモグニャンでもよいのでは?と思いますが。
猫ちゃんの日々の行動を注視しながら、何か異常があれば獣医さんにみてもらってから、フードを変えるなどで問題ないのでは、とおもいます。
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当サイトではその一押しとしてモグニャンをおすすめしていますが、次にカナガンキャットフードや、グランツキャットフードを推しています。
それぞれの口コミ記事が見たい方は、こちらを参照してください。
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