「愛猫には安心・安全な食事を与えたい」と考える飼い主さんが増えています。
市販のキャットフードは栄養バランスが整っていますが、添加物や食材の鮮度が気になることも。
一方、手作りフードは新鮮で安心ですが、栄養バランスを崩しやすいのが難点です。
そこでおすすめなのが、市販フードと手作りフードを組み合わせた「ハイブリッド食」。基本は市販フードで栄養を確保しつつ、手作りフードをプラスすることで食事の楽しみや健康維持につながります。
本記事では、ハイブリッド食のメリットや栄養満点のレシピ、注意点を詳しく解説します。
執筆者紹介
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はじめに
市販キャットフード vs. 自家製キャットフードの違い
市販キャットフード | 自家製キャットフード |
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市販キャットフードは、AAFCO(米国飼料検査官協会)やFEDIAF(欧州ペットフード工業会)などの基準を満たし、猫に必要な栄養素をバランスよく含んでいます。
また、保存が容易で手軽に与えられる点もメリットです。
一方、自家製キャットフードは新鮮な食材を使用でき、添加物や保存料を避けられるため、より自然な食事を提供できます。
ただし、手作りの場合、栄養バランスを正しく管理しないと栄養不足や過剰摂取のリスクがあり、猫の健康を損なう可能性があります。
そのため、単に手作りするだけでなく、猫に必要な栄養素を正しく理解し、適切な食事を設計することが重要です。
手作りキャットフードのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
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手作りキャットフードの最大のメリットは、新鮮な食材を使い、猫の体質や好みに合わせた調整ができる点です。また、添加物や保存料を避けられるため、安全性を高めることができます。
しかし、デメリットとしては、栄養管理が難しい点が挙げられます。特にタウリンやビタミンDなど、猫に必須の栄養素を適切に補わないと健康を害するリスクがあります。
また、調理に手間がかかり、費用が市販フードより高くなることもあります。さらに、長期保存が難しく、作り置きにも工夫が必要です。
これらのメリット・デメリットを考慮し、適切に手作り食を取り入れることが重要です。
安全な手作りキャットフードの重要性
猫に安全な手作りキャットフードを提供するには、栄養バランスと食材の安全性を十分に考慮する必要があります。
例えば、猫に必要なタウリンが不足すると視力障害や心疾患のリスクが高まります。また、ネギ類やチョコレートなど、猫に有害な食材を避けることも重要です。
さらに、調理や保存方法にも注意が必要で、適切に冷蔵・冷凍保存しないと細菌が繁殖し、食中毒の原因となります。
市販フードと異なり、品質管理がすべて飼い主の責任となるため、レシピの選定や獣医師のアドバイスを参考にしながら、安全で栄養価の高い食事を提供することが求められます。
キャットフードの栄養バランス
市販キャットフードの栄養基準(AAFCO・FEDIAFなど)
市販キャットフードは、AAFCO(米国飼料検査官協会)やFEDIAF(欧州ペットフード工業会)の栄養基準に基づいて製造されます。これらの基準は、猫の健康維持に必要な最低限の栄養素を規定しており、成長期・成猫・高齢猫などのライフステージに応じた栄養バランスが確保されています。
特に、猫に不可欠なタウリン、適切なオメガ脂肪酸比、ビタミンDなどが一定の割合で含まれている点が特徴です。
一方で、市販フードには保存料や添加物が含まれることもあるため、成分表示を確認し、プレミアムフードや無添加フードを選ぶことが推奨されます。
AAFCOやFEDIAFといった栄養基準をクリアしたおすすめのキャットフード
モグニャンキャットフード・・たんぱく質が基準値ぎりぎりですが、使っている材料の質や種類、その他栄養バランスが非常に良い!

カナガンキャットフード・・たんぱく質量も豊富で、味もサーモンとチキンの2種類あるので選べます。

グランツキャットフード・・高タンパク質なのはもちろん、味も3種類用意されていて食い飽きに対応できる。また、コンドロイチンなどの間接ケアも行え、シニア猫にも非常に上げやすい。

自家製キャットフードで栄養バランスを取る方法
自家製キャットフードの最大の課題は、栄養バランスの維持です。
猫は肉食動物であり、タンパク質と脂質を主なエネルギー源とします。手作りの場合、肉類(鶏肉、牛肉、魚)を中心に、適量の脂質と炭水化物を調整しながら組み合わせることが重要です。
また、猫に必須のタウリンは熱に弱いため、加熱を最小限にするか、サプリメントで補う必要があります。
カルシウムとリンのバランスも重要で、骨付き肉や卵殻パウダーを適切に加えると良いでしょう。
さらに、手作りフードのみでは不足しがちなビタミンやミネラルは、獣医監修のレシピを参考にしながら補うことが望ましいです。
必要な栄養素とその供給源(タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなど)
猫に必要な栄養素には、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルがあります。
タンパク質は筋肉の維持に不可欠で、鶏肉、牛肉、魚、卵などが主な供給源です。脂質はエネルギー源となり、鶏脂、魚油(EPA・DHA)、オリーブオイルなどが適しています。
ビタミンでは、ビタミンA(レバー)、ビタミンD(魚類)が必須ですが、過剰摂取に注意が必要です。
ミネラルは、カルシウム(卵殻パウダー、骨付き肉)とリン(肉類)のバランスが重要で、不均衡が腎臓や骨の問題を引き起こします。
これらを適切に組み合わせることで、健康的な食事を提供できます。
安全性と衛生管理
市販キャットフードの品質管理と安全性
市販キャットフードは、AAFCOやFEDIAFの基準を満たし、厳格な品質管理のもと製造されます。原材料の検査、製造過程の衛生管理、栄養バランスの調整が行われ、安全性が確保されています。
特に、高品質なプレミアムフードは、人間用食品と同等の品質基準を採用している場合もあります。
ただし、低品質なフードでは、人工保存料や着色料、副産物が含まれることがあり、長期的な健康リスクになる可能性があります。
また、大量リコールが発生することもあり、原材料の産地や製造メーカーの信頼性を確認することが重要です。
自家製キャットフードを作る際の衛生管理
自家製キャットフードを安全に作るには、衛生管理が重要です。まず、食材は新鮮なものを使用し、肉や魚は適切に冷蔵・冷凍保存します。
調理時には手や調理器具を清潔に保ち、食材の取り扱いに注意します。特に生肉を扱う場合、サルモネラ菌や大腸菌のリスクがあるため、低温調理や冷凍処理を行うと安全性が向上します。
また、作ったフードは小分けにして冷凍し、必要な分だけ解凍することで、腐敗や細菌繁殖を防げます。
長期間保存する場合は、食材の酸化を防ぐために密閉容器を使用し、適切な温度管理を徹底しましょう。
避けるべき食材と中毒リスク
与えてはいけない食材 | ネギ類(玉ねぎ、にんにく、長ネギ)、チョコレート、カフェイン、アルコール、ブドウ・レーズン |
きおつけるべき食材 | 加工食品(ハム、ソーセージ)、香辛料を含む食品 |
猫に与えてはいけない食材には、ネギ類(玉ねぎ、にんにく、長ネギ)、チョコレート、カフェイン、アルコール、ブドウ・レーズンなどがあります。
ネギ類は赤血球を破壊し貧血を引き起こし、チョコレートやカフェインは神経系に悪影響を与えます。
また、ブドウやレーズンは腎不全を引き起こすことがあり、少量でも危険です。
さらに、過剰な塩分を含む加工食品(ハム、ソーセージ)や、香辛料を含む食品も避けるべきです。魚の骨や鶏の骨は誤飲や窒息のリスクがあるため、取り除くか十分に加熱して柔らかくする必要があります。
自家製キャットフードのレシピ
市販フードを活用したハイブリッドレシピ(手作り+ドライフード)
市販のドライフードやウェットフードに手作りの食材を加える「ハイブリッドレシピ」は、手軽に栄養バランスを保ちながら猫の食事のバリエーションを増やせます。
例えば、普段のドライフードに茹でた鶏ささみやツナ(塩分不使用)を少量トッピングすると、食いつきが良くなります。
また、ウェットフードに蒸した野菜(かぼちゃ、にんじんなど)を少量混ぜると、食物繊維を補えます。
ただし、市販フードの栄養バランスを崩さないよう、トッピングの量は全体の10~20%程度に抑えるのがポイントです。こうすることで、猫にとって安全かつ美味しい食事を提供できます。
最強のハイブリッドレシピ!
成猫で、体重3kgの猫ちゃんに対して
モグニャン 通常50g(190kcal、たんぱく質13.5g)を与えるところを
→ モグニャン 40g(152kcl、たんぱく質10.8g)+白身魚30g(37.5kcal、たんぱく質6g)
とした場合、どうなるでしょうか?
分量 | カロリー | タンパク質量 |
モグニャン50g | 190kcal | 13.5g |
モグニャン40g+白身魚30g | 152+37.5=189.5kcal | 10.8+6=16.8g |
(白身魚 100g中 たんぱく質:20g、脂質:5g、カロリー:125kcal とします。)
結果、カロリーは同等で、25%アップとという結果になります。モグニャンの弱点でもあるタンパク質量をしっかり補うことができます!
好きな白身魚と調理法にて与えたら食いつきも良くなりますし、非常に有効な手段だとおもいます!
他のプレミアム系のフードは、ものによっては過剰なほどタンパク質が多かったりするので、逆に何を手作で混ぜ合わせるのかに困るように思います。
バランスの取れた基本レシピ
自家製キャットフードを作る際は、肉・魚を主成分とし、必要な栄養素を適切に補うことが重要です。
基本レシピとして、鶏ささみ(または牛・豚・魚)100g、茹でたかぼちゃ10g、ゆで卵1/4個、タウリン粉末(または鶏・魚の心臓)、カルシウム源(卵殻パウダー小さじ1/2)を組み合わせると良いでしょう。
調理時には、味付けせずシンプルに茹でるか蒸し、細かく刻んで与えます。長期的に続ける場合は、ビタミンやミネラルの補給を考え、市販のサプリメントを活用するのも一つの方法です。
猫の嗜好に合わせたアレンジ方法
猫の好みに合わせたアレンジをすることで、手作りフードの食いつきを向上させられます。
例えば、魚好きの猫には白身魚やマグロを使用し、肉好きの猫には鶏ささみやレバーを加えると喜ぶことが多いです。
また、食感を変える工夫も効果的で、柔らかいペースト状が好きな猫にはスープ仕立てにし、噛み応えを求める猫には粗めにほぐした肉を与えると良いでしょう。
香りを引き立たせるために、無塩の煮干し粉や鰹節を少量ふりかけるのもおすすめです。
ただし、過剰に味付けすると健康を損なうため、自然の食材を活かしたアレンジを心がけましょう。
キャットフードの与え方と保存方法
市販キャットフードと自家製の保存・賞味期限の違い
市販のキャットフード | 自家製のキャットフード |
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市販キャットフードは、長期保存を前提に作られており、ドライフードは未開封で約1年、開封後は1~2ヶ月以内が目安です。
ウェットフードは未開封で半年~1年保存可能ですが、開封後は冷蔵し、24~48時間以内に消費するのが理想です。
一方、自家製キャットフードは保存料を含まないため、冷蔵保存では2~3日以内、冷凍保存なら約2~3週間が限度となります。
酸化や細菌繁殖のリスクを防ぐため、小分けにして保存し、できるだけ新鮮なうちに使い切ることが重要です。
手作りフードの適切な分量と頻度
手作りフードの適切な量は、猫の体重や活動量に応じて調整する必要があります。
一般的には、体重1kgあたり約40~50kcalを目安に計算します。例えば、体重4kgの猫なら160~200kcalが1日の適量です。
手作りフードの場合、主に動物性タンパク質を中心に、適量の脂質やビタミン・ミネラルを補うことが重要です。
食事の頻度は、成猫なら1日2回、子猫は成長期のため1日3~4回が推奨されます。市販フードと併用する場合は、バランスを崩さないよう手作り分を総量の20~30%程度に抑えると良いでしょう。
冷凍保存と解凍のコツ
手作りキャットフードを長持ちさせるには、小分けにして冷凍保存するのが最適です。1食分ずつラップで包み、密閉容器やフリーザーバッグに入れて冷凍すると、鮮度を保ちやすくなります。
解凍時は、冷蔵庫で自然解凍(約6~8時間)するか、急ぐ場合は湯煎でゆっくり温めるのがベストです。
電子レンジは加熱ムラが出やすく、一部が熱くなりすぎる可能性があるため、低温設定で短時間ずつ温めるのが安全です。
解凍後は24時間以内に使い切り、再冷凍は避けるようにしましょう。
Q&Aコーナー
市販フードと手作りフード、どちらが猫に良いのか?
市販フードと手作りフードにはそれぞれメリット・デメリットがあります。市販フードはAAFCOやFEDIAFの栄養基準を満たしており、栄養バランスが安定しやすいのが最大の利点です。
一方、手作りフードは新鮮な食材を使えるため、保存料や添加物を避けられるメリットがあります。
ただし、栄養バランスを崩しやすいため、獣医や専門家の監修を受けたレシピを活用することが必須です。
最適な方法は、市販フードをベースにしつつ、手作り食を一部取り入れるハイブリッド方式を採用することです。
自家製フードで栄養バランスを崩さないためのポイント
手作りフードの最大の課題は栄養バランスの確保です。
猫は肉食動物であり、高タンパク・適切な脂質・低炭水化物の食事が理想です。
タウリン(鶏・魚の心臓)、カルシウム(卵殻パウダー)、ビタミンD(魚類)など、不足しがちな栄養素を意識的に補う必要があります。
また、カルシウムとリンのバランスも重要で、肉だけでなく適量の骨やサプリを加えると良いでしょう。
長期的に手作り食を続ける場合は、獣医に相談しながら適宜サプリメントを活用するのが望ましいです。
初めて手作りする際に気をつけるべきこと
初めて手作りキャットフードを作る際は、急に切り替えず、少量ずつ試すことが大切です。
猫は環境の変化に敏感なため、急に新しい食事にすると食べないこともあります。まずは市販フードに少しずつ混ぜながら慣れさせましょう。また、猫に有害な食材(ネギ類、チョコレート、ブドウなど)を避けることも重要です。
さらに、手作り食は保存料が入っていないため、冷蔵なら2~3日、冷凍なら2~3週間以内に使い切るようにしましょう。
初めて作る際は、栄養バランスが取れた獣医監修のレシピを参考にするのが安心です。
まとめ
市販フードと自家製フードの適切な使い分け
市販フードと自家製フードは、それぞれの特性を活かして使い分けるのが理想的です。
市販フードは、栄養バランスが安定し、長期保存も可能なため、基本の食事として活用できます。
一方、自家製フードは新鮮な食材を使用し、猫の嗜好や健康状態に合わせたアレンジが可能です。例えば、普段は市販フードをメインにし、特別な日や食欲が落ちたときに手作りフードを加えることで、食事のバリエーションを増やせます。
また、手作りフードを少量ずつ市販フードに混ぜる「ハイブリッド方式」もおすすめです。
猫の健康を守るために飼い主ができること
猫の健康を守るには、適切な食事管理、定期的な健康チェック、ストレスの軽減が重要です。
食事はAAFCO基準を満たす市販フードを基本に、手作りフードやトッピングで栄養のバリエーションを増やすのが理想的です。
また、猫は体調不良を隠しやすいため、定期的な健康診断を受け、早期に異変を察知することが大切です。
さらに、快適な生活環境を整え、適度な運動や遊びを取り入れることで、肥満やストレスを防ぎ、長寿につなげることができます。
手作りフードの魅力と長期的な影響
手作りフードの最大の魅力は、新鮮な食材を使用し、添加物を避けられる点です。
飼い主が食材を選べるため、猫の好みに合わせた食事を提供でき、食いつきが良くなることも多いです。ただし、長期的に手作りフードを続ける場合、栄養バランスの偏りに注意が必要です。
不適切なレシピでは、栄養不足や過剰摂取による健康リスクが高まります。そのため、獣医師のアドバイスを受け、栄養補助食品を活用しながら適切なレシピを取り入れることが大切です。
バランスの取れた手作り食は、健康維持や老化予防にも良い影響を与えます。
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