猫の尿路結石は、自然に治ることは極めて稀であり、獣医師による適切な治療や管理が不可欠です。たとえば、アメリカ獣医協会(AAFP)は「猫の尿路結石(urolithiasis)はよく見られる疾患であり、結石が解けずとも、食事療法などによる管理が重要」と明言しています。
したがって、本記事では「結石が自然治癒する」という誤解を排し、毎日のフード選びが尿路結石予防のカギであるという視点から、具体的なケア術をご提案します。
猫の尿路結石には主に「ストルバイト結石」「シュウ酸カルシウム結石」の2種類があり、特にシュウ酸カルシウムは自然には溶けません。一方ストルバイトは食事でpHやミネラルバランスを調整すれば溶解の余地がありますが、それでも「フードで完治する」という考えは誤りです。
そこで本記事では、尿を弱酸性に保つためのフード選びのポイントや、水分摂取を促す工夫、日常生活でのケア方法を中心に、“自然に治る”に頼らない、実効的な予防プランをお届けします。
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1.猫の尿路結石とは?原因と症状を正しく理解しよう
猫の尿路結石は、尿中のミネラルや老廃物が結晶化して石になる状態です。放置すると痛みや尿閉など重篤な症状を引き起こすため、早期の理解と対応が必要です。まずは、種類と症状を正しく押さえておきましょう。
尿路結石とは?|膀胱や尿道にできる“結晶”の正体
尿に含まれるミネラル成分が固まり、石(結石)となって尿路をふさぐ病気です。
猫に多いのは膀胱や尿道内にできる下部尿路結石で、以下のような影響があります:
尿路結石ができる場所 | 影響 |
---|---|
膀胱 | 血尿・頻尿・膀胱炎 |
尿道 | 排尿困難・尿閉・命の危険 |
腎臓・尿管(稀) | 腎不全・激しい痛み・外科処置の必要性 |
ストルバイト結石とシュウ酸カルシウム結石の違い
猫の尿路結石の多くは、この2種類に分かれます。性質や治療法が異なるため、違いを知ることが予防の第一歩です。
結石の種類 | 主な成分 | 尿のpH傾向 | 特徴 | 治療の基本 |
---|---|---|---|---|
ストルバイト結石 | リン酸アンモニウムマグネシウム | アルカリ性 | 若い猫に多く、食事で溶けることも | pH調整食・水分摂取 |
シュウ酸カルシウム結石 | カルシウム+シュウ酸塩 | 酸性~中性 | 高齢猫に多く、溶けない | 手術or結石形成抑制フード |
猫のストルバイトについて詳しく記載した記事もありますので、参考になればと思います。
こんな症状に要注意|頻尿・血尿・トイレで鳴くなど
尿路結石があると、排尿に関わる様々な異常が見られます。早期発見のため、以下の症状を見逃さないようにしましょう。
🐾 注意したい主な症状
- トイレに何度も行くのにあまり出ない(頻尿)
- 血尿(ピンク色の尿、または濁った尿)
- 排尿時に「ニャー」と鳴く(痛みのサイン)
- トイレを嫌がる、粗相が増える
- 尿がまったく出ない(緊急対応が必要)
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2.猫の尿路結石は“自然に治る”のか?【獣医の見解】
「猫の尿路結石は自然に治るのでは?」と考える飼い主も少なくありません。しかし、結論から言えば自然治癒はほとんど期待できません。放置することで症状が悪化したり、命に関わるケースもあるため、正しい知識と対処法を知ることが大切です。
自然治癒はほぼ不可能な理由
猫の尿路結石は、結晶や石が物理的に尿路を塞ぐ病気です。放置しても自然に消えることは稀です。
❌ なぜ自然治癒に頼れないのか?
- ストルバイト結石は特別な食事管理がなければ溶けにくい
- シュウ酸カルシウム結石は食事でも溶けない(手術or予防が基本)
- 放置により尿道閉塞→急性腎不全→命の危険が生じる
🔍 米国猫臨床医学協会(AAFP)も「尿路結石の管理には積極的な治療と食事管理が不可欠」と明言しています。
治し方を間違えると再発リスクが高まる
見よう見まねの治療や誤ったフード選びは、むしろ再発の原因になります。
⚠ よくあるNG対応とそのリスク
誤った対応 | 起こりうるリスク |
---|---|
結石の種類を確認せずに療法食を与える | pHの逆転→別の結石ができる |
人間用のサプリや民間療法 | 肝臓・腎臓への負担 |
症状が一時的に改善したから中断 | 残った結石が再拡大・閉塞の危険性 |
ちゅーるや水だけで治すのは危険?
「ちゅーるを与えて水分をとれば大丈夫」と思われがちですが、それだけでは結石対策にはなりません。
🐾 理由と注意点
- ちゅーるは水分補給にはなるが、塩分やリン・たんぱく質量が高めのものも
- 結石のタイプに合ったpHコントロールやミネラル制限が必要
- 水分摂取は大事だが、それだけでは結石溶解や再発防止には不十分
✅ ちゅーるを使うなら
- 水で薄めてスープ状にし、水分摂取補助に活用する
- 主食とするのではなく、あくまで補助的なおやつとして位置づける
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3.尿路結石を予防するためのフード選びのポイント
猫の尿路結石は、毎日の食事内容によって発症や再発リスクを大きく左右します。特に重要なのは、尿の性質をコントロールし、結石の材料となるミネラルを適切に管理すること。本章では、予防のために見るべきフードの選び方を解説します。
pHコントロールで尿を弱酸性に保つ
尿のpH値は結石の形成に直結する重要な要素です。
尿のpHと結石の関係 | 発生しやすい結石 |
---|---|
アルカリ性(pH 7.5〜) | ストルバイト結石 |
酸性すぎる(pH 5.5未満) | シュウ酸カルシウム結石 |
対策ポイント
- pH6.0〜6.5の弱酸性を維持するフードを選ぶ
- 食後の尿pHを下げる成分(DL-メチオニンなど)を含むものが有効
- 定期的に尿検査をして、フードの効果を確認するのが理想
ミネラルバランス(マグネシウム・リン)に注目
結石の原料となるマグネシウムやリンの含有量が高すぎると、結石リスクが上がります。
注目成分 | 理想的な量(目安) | 理由 |
---|---|---|
マグネシウム | 0.08~0.1%(乾物基準) | ストルバイト結晶の原料に |
リン | 0.8~1.0%(乾物基準) | 腎臓や尿路への負担軽減 |
カルシウム比率 | リンと1.2〜1.5:1のバランス | シュウ酸カルシウムの沈着予防 |
✅ 選び方のポイント
- 「低マグネシウム」「低リン設計」の表記があるか確認
- 安価なフードはミネラルが過剰な場合が多いため要注意
高水分・ウェット対応で水分摂取を補助
水分摂取は結石予防の基本。尿を薄めて結晶を排出しやすくします。
✅ 対策方法
- ウェットフードまたはドライをふやかして与える
- スープ状の副食や水分の多いちゅーる系を補助的に利用
- 複数の場所に新鮮な水を置く(器の材質も陶器などに)
フードタイプ | 水分含有量 | 特徴 |
---|---|---|
ドライ | 約10% | 保存性が高いが水分補給が必要 |
ウェット | 約70〜80% | 水分摂取に最適、嗜好性が高い |
シュウ酸カルシウム対策と再発防止の観点も
シュウ酸カルシウム結石は“溶けない”ため、できるだけ作らせない食事管理が必要です。
✅ 抑制のために意識する成分や設計
- カルシウム・リン・マグネシウムの比率バランスを適正に保つ
- クエン酸カリウムなどの結晶抑制成分の配合を確認
- ビタミンC過剰やナトリウム過多には注意(酸性尿を強くしすぎる)
結石対策フードで見るべき成分例 | 作用 |
---|---|
クエン酸カリウム | 尿中カルシウムと結合しにくくする |
DL-メチオニン | 尿を弱酸性に保つ(pH調整) |
ナトリウム適量 | 水分摂取促進に一定の効果も |
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4.おすすめの尿路結石予防キャットフード8選|まだ結石がない猫向けに厳選
本章では、すでに結石ができている猫用の「療法食」ではなく、まだ結石になっていない猫の“予防”を目的としたフードをご紹介します。
療法食のように栄養バランスが制限された食事ではなく、総合栄養食として日常的に与えられるフードの中から、pHコントロール・ミネラルバランス・水分補給など結石予防に配慮されたものだけを厳選しました。
結石の兆候がない今こそ、「健康を維持するフード選び」が大切です。
- モグニャンキャットフード
水分摂取&pHケアにおすすめ!白身魚ベースで消化にも優れた尿路予防フード。 - カナガンキャットフード(サーモン)
オメガ3&低マグネシウム設計で結石予防にもおすすめのサーモン系グレインフリーフード。 - グランツキャットフード(チキン)
国産の安心設計と高たんぱく・低ミネラルのバランスが結石予防におすすめ。 - 犬猫生活キャットフード
素材のナチュラルさとミネラル調整設計が魅力。尿路ケアにおすすめの国産総合栄養食。 - ジャガーキャットフード
動物性たんぱくの質にこだわりつつ、pHバランスも考慮。結石予防にもおすすめ。 - オリジン オリジナルキャット
高たんぱく+水分補給対応で結石に備える!おすすめのプレミアム総合フード。 - ピュリナ ワン 避妊・去勢後からだケア
マグネシウム量を調整し、尿pHにも配慮された毎日の尿路予防におすすめの一品。 - ロイヤルカナン インドア(室内猫用)
ストレスや運動不足による尿トラブルを予防したい室内猫におすすめ。
各フード名をクリクックするとそちらのフードの詳細説明に移動できます。
1.モグニャンキャットフード
水分摂取&pHケアにおすすめ!白身魚ベースで消化にも優れた尿路予防フード
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モグニャンは尿路結石予防におすすめの総合栄養食です。マグネシウムが0.09%に抑えられており、カルシウム:リン:マグネシウムのバランスが1.2:1:0.08と理想的です。
高タンパク・グレインフリーながら消化に優しく、水分摂取を補うウェットタイプとの組み合わせにも向いています。 結石を自然に治すのではなく、“できにくい体”を毎日のフードで育みたい飼い主さんに最適です。 |
尿路結石対策になる特徴
項目 | 特徴・数値 |
---|---|
マグネシウム含有量 | 約0.12%(AAFCO最低基準の0.08%以上をわずかに上回る抑制値) |
Ca:P比 | Ca 0.62% / P 0.53% ⇒ 比率約1.17:1(健康維持に適切) |
タンパク質 | 27%以上(白身魚ベースで消化性重視) |
脂質 | 11%以上(必要最低限) |
原材料 | 白身魚65%使用、グレインフリー、無添加&人工香料不使用 |
pHバランス | 動物性食材により尿を酸性側に傾け、ストルバイト予防に寄与 |
その他成分 | クランベリー・セイヨウタンポポで尿路環境をサポート |
こんな状態の猫ちゃんにおすすめ
- 結石はまだないが、将来予防したい
- 軟便になりやすく、消化性を重視したい
- グレインフリーを好む飼い主さん
- 白身魚ベースで食いつきを重視する猫
補足ポイント
- ウェットフードや水分の多いふやかしを併用すれば、水分補給も同時にサポート可能。
- グレインフリー設計で穀物アレルギーへの配慮あり。
編集部からの一言
「モグニャンは、まだ結石がない猫に“できにくい体づくり”を目指す上で、安心して毎日与えられるフードです。」
\プレミアム系のフードで総合評価は一押しです!/モグニャンキャットフードの公式サイトはこちら
当サイトでもモグニャンキャットフードの実食レビューと口コミをまとめた記事もありますので、そちらも参考になればと思います!
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2.カナガンキャットフード(サーモン)
オメガ3&低マグネシウム設計で結石予防にもおすすめのサーモン系グレインフリーフード
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カナガンはグレインフリーかつマグネシウム0.09%の低ミネラル設計で、尿路結石の予防におすすめの総合栄養食です。
チキン60%以上の高たんぱく構成が尿を弱酸性に保ちやすく、pHバランスもサポート。クランベリー配合で尿道環境の健康維持にも配慮。 まだ結石がない猫に向けた食事として、毎日のフードで“できにくい体づくり”を目指す飼い主さんに適しています。 |
尿路結石対策になる特徴
項目 | 特徴・数値 |
---|---|
マグネシウム含有量 | 約0.09%(低マグネシウム) |
Ca:P比 | Ca 1.58% / P 1.40% → 比率約1.13:1(適正バランス) |
タンパク質 | 37%以上(高タンパクで筋肉維持をサポート) |
脂質 | 20%以上(エネルギー補給に配慮) |
原材料 | チキン60%以上、グレインフリー、良質動物性素材使用 |
pHバランス | 動物性タンパクが尿を弱酸性に保つ助けに |
他成分 | クランベリー配合で尿路環境のサポート&嗜好性向上 |
保存性 | 天然由来保存料使用で安心(酸化抑制) |
こんな状態の猫ちゃんにおすすめ
- 結石の兆候はないが予防したい
- グレインフリーの食事を希望する飼い主さん
- 高たんぱく・弱酸性尿を維持したい猫
- 水分補給を補助したい場合(ウェット併用)
補足ポイント
- 高脂質+高たんぱくのため、腎臓や高齢猫には過剰な場合も。健康状態に応じて与える量を調整しましょう。
- 定期的な尿pHチェックで効果を確認するのが理想です。
編集部からの一言
「カナガンは、マグネシウム抑制+pHバランス+クランベリー配合で、結石がない猫に“これからも健康でいてほしい”飼い主さんにおすすめです。」
\良質なたんぱく質にオメガ脂肪酸!バランスを考えたおすすめフード/カナガンキャットフードの公式サイトはこちら
カナガンキャットフードの最も安い定期便の詳しい情報もまとめましたので、参考になればと思います。もちろん、カナガンキャットフードの口コミやレビュー、詳細情報などもこちらからご覧いただけます。
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3.グランツキャットフード(チキン)
国産の安心設計と高たんぱく・低ミネラルのバランスが結石予防におすすめ。
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グランツ チキンは、マグネシウム含有量0.06%という非常に低い数値に設定され、尿路結石の予防に特に配慮された総合栄養食です。
Ca:P比もFEDIAF基準(1.2~1.4)に準拠し、pHバランスの維持にもつながります。チキンを中心とした高たんぱく設計でありながら、グレインフリー・無添加のナチュラル仕様。 まだ結石の症状が出ていない猫に、日常から“できにくい体づくり”を意識したい方におすすめです。 |
尿路結石対策になる特徴
項目 | 特徴・数値 |
---|---|
マグネシウム含有量 | 0.06%(非常に低い) |
カルシウム:リン比(Ca:P) | 約1.2:1(FEDIAF基準準拠) |
粗たんぱく質 | 約34.5% |
脂質 | 約18% |
グレインフリー | ○(穀物完全不使用) |
ベリー類の配合 | ブルーベリー・クランベリー(尿路の健康に配慮) |
添加物 | 香料・着色料・酸化防止剤すべて不使用 |
原産国 | 日本(フランス製造→国産に切り替え済) |
こんな状態の猫ちゃんにおすすめ
- まだ尿路結石が出ていない猫の予防ケア
- 穀物にアレルギーがある猫
- 食品添加物を避けたい飼い主の猫
- 排尿時の健康を気にしはじめた若齢〜成猫
- 水分摂取がやや少なめな猫(ふやかし推奨)
補足ポイント
- マグネシウム0.06%という数値は、市販フードの中でもトップクラスの低さ。
- クランベリーやブルーベリーの自然なポリフェノールで、抗酸化&尿路ケアをサポート。
- 尿pHを直接コントロールする療法食ではないが、栄養バランスでの自然な維持を目指す設計。
編集部からの一言
「グランツ チキンは、毎日のごはんで結石の“芽”を摘みたい飼い主さんに、安心しておすすめできるナチュラルフードです。」
\初回お試しは980円と非常に購入しやすい価格でおすすめ/グランツキャットフードの公式サイトはこちら
グランツキャットフードは1パック500gが980円でお試しできる初回限定購入もあります! 非常にお試ししやすい内容となっておりますので、是非トライしてみてください!
グランツの口コミや、実際に愛猫にあげたレビューもあります。
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4.犬猫生活キャットフード
素材のナチュラルさとミネラル調整設計が魅力。尿路ケアにおすすめの国産総合栄養食。
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「犬猫生活 キャットフード」は、まだ結石がない猫向けの予防ケアに特化した総合栄養食で、マグネシウム量を0.08~0.10%に抑え、カルシウム:リン比を理想的な1.2〜1.5:1に調整しています。
弱酸性尿維持に役立つDL‑メチオニンやクエン酸が配合されており、結石ができにくい尿質づくりに貢献。 さらに高たんぱく・高消化率で、多くの猫にとって日常的におすすめできるフードです。 |
尿路結石対策になる特徴
項目 | 特徴・数値 |
---|---|
マグネシウム含有量 | 0.08~0.10%(低~中程度) |
Ca:P比 | 約1.2~1.5:1(FEDIAF/AFFCO基準) |
粗たんぱく質 | 約30~33% |
脂質 | 約15~18% |
尿pHコントロール成分 | DL‑メチオニン、クエン酸 |
グレインフリー | 穀物不使用 |
消化率 | 高消化設計、消化不良対策素材含有 |
こんな状態の猫ちゃんにおすすめ
- まだ尿路結石がないが予防したい猫
- 人気食が飽きがちで、新しい選択肢を求めている猫
- 軽度の消化不良や胃腸デリケートな猫
- グレインフリーダイエットに関心がある家庭
- 日々の尿質チェックを気にする飼い主さん
補足ポイント
- 猫の個体差があるため、尿pHや便の状態を確認しながら切り替えを進めましょう。
- クエン酸やDL‑メチオニンは、他の予防フードでも配合される成分ですが、「犬猫生活」は穏やかな配合で毎日の継続に適しています。
- カロリーも控えめ(約360kcal/100g)なので、避妊去勢後や高齢猫にも対応しやすいです。
編集部からの一言
「犬猫生活は、まだ結石がない猫に対して、穏やかなミネラルバランスと弱酸性尿のサポートで“日々の尿路予防”におすすめの信頼できる総合フードです。」
\獲れたて魚や乳酸菌などお腹にやさしいおすすめフード!/犬猫生活キャットフードの公式サイトはこちら
犬猫生活の口コミや情報をまとめた記事もありますので、そちらも参考になればと思います。
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5.ジャガーキャットフード
動物性たんぱくの質にこだわりつつ、pHバランスも考慮。結石予防にもおすすめ。
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ジャガー キャットフードは、動物性原材料80%以上使用の高タンパク設計ながら、マグネシウム含有は0.09%以下に抑えられており、尿路結石の予防におすすめのグレインフリー総合栄養食です。
加えてDL‑メチオニンやクランベリーなどの尿路環境ケア成分も配合されており、pHバランス維持に貢献。 まだ結石がない猫の“できにくい体づくり”に適したフードです。 |
尿路結石対策になる特徴
項目 | 特徴・数値 |
---|---|
マグネシウム含有量 | 約0.09%(メーカー確認による) |
粗たんぱく質 | 37%以上 |
脂質 | 約14.9% |
グレインフリー | 穀物不使用(完全グレインフリー) |
動物性原材料割合 | 約80% |
尿路ケア成分 | DL‑メチオニン、クランベリー |
こんな状態の猫ちゃんにおすすめ
- まだ尿路結石が出ていない猫の予防ケアに
- グレインフリーかつ高タンパク質が好まれる猫
- 動物性原材料中心で食いつき重視の猫
- 添加物を避けたい飼い主さんの猫
- pHバランスや尿路健康に配慮したい家庭向け
補足ポイント
- 香料・着色料不使用の自然な香りで高い嗜好性を実現しつつ、強すぎない香りが好まれる傾向。
- 高たんぱくゆえ腎機能に不安がある猫には要相談。
- 通販限定販売+プレミアム価格なので、まとめ買い時は定期コースの利用が経済的。
編集部からの一言
「ジャガーは、マグネシウム抑制+高タンパク&グレインフリーの設計で、“尿路結石に負けない体づくり”を目指す猫におすすめのプレミアムフードです。」
\とにかくたんぱく質量の高さと材料でおすすめするなら!/ジャガーキャットフードの公式サイトはこちら
ジャガーキャットフードの栄養や口コミなどをまとめた記事もありますので、そちらも参考になればと思います。
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6.オリジン オリジナルキャット
高たんぱく+水分補給対応で結石に備える!おすすめのプレミアム総合フード。
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モグニャンは尿路結石予防におすすめの総合栄養食です。マグネシウムが0.09%に抑えられており、カルシウム:リン:マグネシウムのバランスが1.2:1:0.08と理想的です。
高タンパク・グレインフリーながら消化に優しく、水分摂取を補うウェットタイプとの組み合わせにも向いています。 結石を自然に治すのではなく、“できにくい体”を毎日のフードで育みたい飼い主さんに最適です。 |
尿路結石対策になる特徴
項目 | 特徴・数値 |
---|---|
マグネシウム含有量 | 0.1%(最大値) |
Ca:P比 | 約1.4:1.1(カルシウム1.4%/リン1.1%) |
粗たんぱく質 | 40%以上(乾物基準) |
脂質 | 20%以上(乾物基準) |
グレインフリー | 穀物不使用(豆類使用) |
添加物 | 合成着色料・香料なし |
原産国 | カナダ製(FEDIAF/AAFCO全ライフステージ対応) |
こんな状態の猫ちゃんにおすすめ
- 尿路結石はないが、健康維持を重視したい成猫
- アレルギーがなく、動物性タンパク多めの高たんぱく食が合う猫
- 合成添加物を避けたいナチュラル志向の飼い主
- 運動量が中〜多めで、維持カロリーが高めの生活をする猫
- 食いつき重視でプレミアム志向の飼い主ニーズにも対応
補足ポイント
- タンパク40%・脂質20%と高栄養設計のため、肥満や腎疾患がある場合は量を調整してください。
- 運動量が少ない室内猫にはフード量に注意し、「ドライ+ウェット併用」で水分補給も意識するとより安心です。
- 豆類が配合されており、特定の猫ではアレルギー反応が出る可能性があります。
編集部からの一言
「オリジン オリジナルキャットは、Biologically Appropriate設計と尿路を意識した栄養バランスで、”結石ができにくい体づくり”を目指す猫におすすめの高品質フードです。」
万が一事実と異なる誤認情報がみつかりましたら「お問い合わせ」までご連絡ください。
7.ピュリナ ワン 避妊・去勢後からだケア
マグネシウム量を調整し、尿pHにも配慮された毎日の尿路予防におすすめの一品。
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ピュリナ ワン 避妊・去勢後からだケア(チキン)は、尿路の健康をサポートする設計で、マグネシウムを0.1%と控えめに設定し、尿を弱酸性に保つミネラルバランスを実現しています。
また、タンパク質37%・脂質9%以上のバランス設計で、体重管理をしながら尿路ケアが可能。 総合栄養食として、まだ結石がない猫の予防ケアにおすすめのフードです。 |
尿路結石対策になる特徴
項目 | 特徴・数値 |
---|---|
マグネシウム含有量 | 0.1%(尿を弱酸性に保つ設計) |
カルシウム:リン比(Ca:P) | Ca 0.6%以上:P 0.5%以上 → 比率約1.2:1 |
粗たんぱく質 | 37%以上 |
脂質 | 9%以上 |
尿pHコントロール | ミネラルバランスで尿を弱酸性に調整 |
添加物 | 合成着色料・香料 無添加 |
カロリー | 約340 kcal/100 g |
こんな状態の猫ちゃんにおすすめ
- まだ尿路結石の症状が出ていない猫
- 避妊・去勢後で体重維持も気になる猫
- 水分補給が不十分な猫(パウチ・ウェット併用可)
- 合成添加物を控えたい飼い主さん
- 高タンパクだが体重・尿pH管理を両立したい猫
補足ポイント
- 水分ケアにも配慮された設計で、ドライだけでなくウェットパウチとの併用も可能
うちねこ キャットフードの専門学。 - 合成香料・着色料ゼロの総合栄養食なので、健康と嗜好両面を満たします。
- ターキーなど他フレーバーもありますが、チキン味がマグネシウム0.1%で尿路ケアにベストです。
編集部からの一言
「ピュリナワン 避妊・去勢後からだケア(チキン)は、体重管理と尿路健康を一緒に考える飼い主さんにおすすめの、バランス設計総合栄養食です。」
万が一事実と異なる誤認情報がみつかりましたら「お問い合わせ」までご連絡ください。
8.ロイヤルカナン インドア(室内猫用)
ストレスや運動不足による尿トラブルを予防したい室内猫におすすめ。
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ロイヤルカナン インドアシリーズは、高消化性タンパク質とミネラルバランス調整設計により尿路の健康をサポートします。
特に尿路結石の予防には、リンを0.75%、マグネシウムを0.05%と比較的抑え、尿pHを弱酸性に整える「アンモニウム塩添加」が特徴です。 総合栄養食として日常的に継続しやすく、まだ結石がない室内猫に“安定した尿路サポート”を与えたい方におすすめです。 |
尿路結石対策になる特徴
項目 | 特徴・数値 |
---|---|
リン(Phosphorus)定量 | 0.75%(尿路サポート) |
マグネシウム(Mg)定量 | ≥0.05%(min値) |
高消化性タンパク(L.I.P.) | 27%以上 |
脂質 | 13%以上 |
アンモニウム塩(urinary health Additive) | 5 g/kg配合 |
カロリー含有 | 約357 kcal/100 g |
こんな状態の猫ちゃんにおすすめ
- 室内飼いで体がやや太り気味になりやすい猫
- 高消化性で胃腸にやさしい食事を好む猫
- まだ結石はないが尿トラブルの心配がある猫
- シニア期(7歳以上)の猫で安定した食事管理をしたい飼い主
- ドライ+パウチ併用などバランス重視の食事を目指す猫
補足ポイント
- アンモニウム塩(5 g/kg)配合により尿のpHを弱酸性に維持し、結晶の形成抑制に貢献します。
- 室内飼いの高齢猫向けに、腎臓・消化・関節・抗酸化ケアもまとめてサポート。
- Redditユーザーからは「Royal Caninをずっと与えているが尿結晶が増えた」などの声もあり、個体差には注意が必要です。
編集部からの一言
「ロイヤルカナン インドアシリーズは、まだ尿路結石が出ていない室内猫に“高消化性+ミネラルバランス”で穏やかなケアを提供したい飼い主におすすめです。」
5.ちゅーるは結石予防に使える?使い方と注意点
ちゅーるは猫の大好物。水分補給にも役立つとされますが、尿路結石の予防や治療に“良い影響ばかり”ではありません。
成分によっては逆効果となるケースもあり、与え方には十分な注意が必要です。正しい活用法を知っておきましょう。
与えすぎは逆効果?塩分・たんぱく質の見極め方
ちゅーるはおやつであり、主食や療法食の代わりにはなりません。
⚠ 成分によるリスク
成分 | 多すぎると起こるリスク |
---|---|
塩分(ナトリウム) | 腎臓への負担、尿中の結晶形成を助長 |
たんぱく質 | 結石の材料が増え、pHを変化させやすい |
リン・マグネシウム等 | ミネラルバランスを崩す |
水分補助として活用するには?
ちゅーるの最大の利点は「食いつきの良さと水分量」です。工夫次第で、水分摂取の補助になります。
✅ こんな使い方がおすすめ
- 水やぬるま湯で1:1に薄めることで“スープ状”に
- ウェットフードに混ぜて水分量をUP
- ドライフードにかけることで「水分+嗜好性」の両立
💡水をあまり飲まない猫でも、「ちゅーる風味の水」なら飲んでくれることがあります。
療法食との併用は大丈夫?
市販のちゅーるは、療法食の効果を“打ち消す可能性”があるため注意が必要です。
⚠ 併用時に確認すべきポイント
- 尿のpHやミネラルバランスが療法食と逆になる可能性あり
- 療法食は厳密な栄養設計なので、他の食材が影響を与える
- 療法食のみを食べてくれない場合に、補助的にちゅーるを使うことは可(※獣医師相談が前提)
✅ どうしても併用したいときの工夫
- 療法食の「ちゅーるタイプ」(例:ロイヤルカナンの流動食やスープ)に切り替える
- 1回の使用量を「小指の先程度」にして、全体の栄養バランスに影響を与えない範囲にとどめる
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6.猫の尿路結石を防ぐ5つの生活習慣
フード選びは尿路結石予防の要ですが、それだけでは万全とは言えません。日々の生活環境や飼い主の工夫も、予防の大きな鍵となります。
猫の健康な排尿サイクルを維持するために、今日から始められる5つの習慣を確認してみましょう。
常に新鮮な水を置く
水をよく飲む猫ほど、結石のリスクは減ります。環境の工夫で飲水量は大きく変わります。
✅ 水分摂取を促す方法
- 1日に2〜3回水を取り替える
- 複数の場所に水を置く(動線に合わせて配置)
- ウォーターファウンテン(自動循環式)を導入
- 陶器製など、好みに合う器を見つける
- ウェットフードやスープで「食べる水」も活用
トイレ環境を清潔に保つ
汚れたトイレは“排尿の我慢”を引き起こし、膀胱への負担につながります。
✅ 快適なトイレづくりのポイント
- 毎日1~2回のこまめな掃除
- 砂の交換は週1~2回を目安に
- 猫の数+1個のトイレを設置(多頭飼いでは特に重要)
- 静かで落ち着ける場所に設置する
- トイレの材質や形状も、猫の好みに合ったものに
定期的な尿検査や健康診断を受ける
目に見えない尿の異常やpH変化も、検査なら早期に発見できます。
✅ 受診のタイミングと内容
項目 | 推奨頻度 | 理由 |
---|---|---|
尿検査 | 年1〜2回以上 | pH・結晶の有無の早期発見 |
健康診断(血液含む) | 年1回(シニアは年2回) | 腎臓機能や電解質バランスを把握 |
💡 トイレの尿砂やペットシートから採尿できる非侵襲的な検査キットも活用できます。
ストレス対策で排尿トラブルを減らす
猫はストレスで排尿異常を起こしやすく、膀胱炎や結石のリスクを高めます。
✅ ストレス軽減の工夫
- 急な環境の変化(模様替え・来客)を避ける
- 隠れられるスペース(段ボール、キャットハウス等)を確保
- 遊びや運動で日々の刺激を与える
- 多頭飼いでは猫同士の相性やテリトリーに配慮
- 不安定な性格の猫にはフェロモンスプレーや拡散器の使用も
体重管理も重要な予防要素
肥満は尿路の圧迫・活動性低下・水分摂取の減少を招き、結石のリスクを高めます。
✅ 管理のポイント
体重管理で気をつけたいこと | 解説 |
---|---|
適正体重の維持 | 肥満で膀胱が圧迫され、排尿困難の原因に |
食事量とカロリーのコントロール | 成猫・シニア猫で調整が必要 |
日々の運動 | 短時間でも遊びで運動習慣をつける |
🐾 特にオス猫・中高齢猫・避妊去勢後の猫は肥満+結石のリスクが高く、定期的な体重チェックが必要です。
万が一事実と異なる誤認情報がみつかりましたら「お問い合わせ」までご連絡ください。
7.まとめ|尿路結石は“自然に治らない”からこそ、フードで日常予防を
猫の尿路結石は自然には治らない病気です。
だからこそ、「今、健康なうちに」「毎日のフードと生活習慣」で予防しておくことが何より大切です。再発もしやすいため、一度でも症状が出たことがある猫には特に注意が必要です。
治療より予防!毎日の食事と環境がカギ
フード選びと生活管理の工夫こそ、最大の防御策です。
✅ 尿路結石予防のためにできること一覧
項目 | 具体的な対策例 |
---|---|
フード選び | pHバランス・低マグネシウム・水分含有量に注目 |
水分摂取 | 複数の水飲み場・ウェットやちゅーるの工夫 |
トイレ環境 | 清潔・静かな設置場所・数の確保 |
ストレス対策 | 隠れ場所・遊び・フェロモンなどで緩和 |
定期的な検査 | 尿検査・健康診断で早期異常を発見 |
違和感に気づいたらすぐに動物病院へ
初期症状を見逃さないことが、命を守る第一歩です。
🐾 こんなサインがあればすぐ受診を
- トイレに何度も行くが少量しか出ない
- 尿に血が混じる、鳴きながら排尿する
- トイレ外で粗相するようになった
- 食欲低下・元気がない・隠れることが増えた
🔍 「様子を見よう」は危険。数時間の遅れが命取りになることも。
最後にひとこと
尿路結石は、正しい知識と毎日の工夫で「予防できる病気」です。
猫がいつまでも元気に過ごせるよう、今できるケアを今日から始めてみましょう
8.猫の尿路結石に関するよくある質問疑問
Q1. 猫の尿路結石ってどんな種類がありますか?
猫の尿路結石には主に2種類あります:ストルバイト結石(リン+マグネシウム+アンモニウム)→アルカリ尿で形成されやすく、食事療法で溶解可能。シュウ酸カルシウム結石→酸性~中性尿で形成、食事では溶けず、手術が必要になることもあります。
Q2. 結石の初期症状は?
次の症状が出たら注意:①頻尿・回数が増えるのに1回の尿量が少ない。②血尿や濁った尿。③排尿時に鳴く・踏ん張る・粗相をする。④尿が全く出ない(尿閉)→即受診が必要。
Q3. 自然に治ることはありますか?
基本的に自然治癒は期待できません。
ストルバイト結石は特別な療法食で溶解が可能ですが、シュウ酸カルシウム結石は自然に消えることはほぼなく、治療が必要になります 。
Q4. 結石の原因は何?
主な要因は:①食事内容(ミネラルの過剰摂取)。②水分摂取不足 → 尿が濃くなる。③遺伝的な体質やストレス。④オス猫は尿道が細いため閉塞リスクが高い 。
Q5. 治療はどんな方法がありますか?
①軽度のストルバイト:療法食+水分摂取で溶解を試みる。②シュウ酸カルシウム結石や閉塞がある場合:カテーテルや手術による結石除去が必要。③再発予防:療法食継続+定期検査が重要。
9.参考文献・参考サイト
当サイトを作成するにあたって参考にした文献やサイト
- 猫の最適な食餌について
- 環境省_ペットフード安全法基準規格等 [動物の愛護と適切な管理]
- AAFCO(全米飼料検査官協会)
- FEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)
- HACCP
- 安全・安心なペットフードをお届けするために(一般社団法人ペットフード協会)
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